頭痛外来

患者さまと共に目指す頭痛治療

気が付けば頭痛のない日々を目指して

仕事や日常生活を妨げられるほどの頭痛に悩まされ、鎮痛剤が手放せないにもかかわらず「体質だから」とあきらめている方が多くおられます。特に女性は、片頭痛を「生理や更年期による症状の一部」として我慢している方が非常に多いのです。

そんな方々に是非知って頂きたいのは、頭痛治療は進化していて、適切な治療によって症状がかなり軽減されるという事です。

処方した薬が患者さまに合っていれば、数ヶ月程度で治療効果が現れます。ただし、頭痛がまったくゼロになるわけではありません。起こる頻度が少なくなり、気が付けば頭痛のない日が続いている・・・という状態を目指します。

命にかかわる頭痛を排除

脳神経外科専門医による 安心の検査体制

頭痛・めまいなどに潜む危険な頭痛を排除するためMRI検査を実施します。

脳の専門クリニックである当院では、まず「命にかかわる危険な頭痛」を見逃さないことを最優先に診察(必要であればMRI検査)を行います。

不安を取り除いた上で、日々の生活習慣や痛みの特徴をお聞きし、つらい頭痛が起きる背景を紐解いていきます。

近年、「片頭痛」の治療は劇的に進化しており、多くの方が痛みから救われています。

患者さまの頭痛タイプに合わせて、「お薬の選び方」「服用タイミングの見極め」「片頭痛は予防も視野に入れて」頭痛症状の軽減を目指します。

不安な痛みをできるだけ早く診断し、安心をお届けできる体制を整えています。

豊富な臨床経験に基づいた読影を行っています

撮影したMRI・MRA画像は、必ず脳神経外科医(野々村・長久)がダブルチェックを行います。

さらに、藤田医科大学放射線科講師の真木浩行医師も加わり、計3名の専門医によるトリプルチェック体制も確立しました。

地方公共団体や企業との連携により年間数百件規模の脳ドックも実施。日々読影の精度を高めています。

AI技術「AiCE」を搭載

MRI機器に、キヤノンが開発したAI技術を用いた画像最適化処理(AiCE)を搭載し、検査時間の大幅な短縮と、飛躍的な高画質化を両立。これまで以上に精密かつ身体に優しい検査を行っています。

5つの頭痛タイプを解説
あなたの頭痛、どのタイプ?

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、「筋肉の緊張」「心のストレス」などから発症します。

軽い痛みが短時間から数日続くことが多く、日常生活のパフォーマンスを低下させます。頑張れば動ける方も多いため、無理をされてお辛いと思います。

予防については、生活習慣の見直しが基本です。「筋肉の緊張を和らげるお薬」「不安を和らげるお薬」などを処方する場合もあります。患者さまの体質に合った処方が見つかれば、頭痛のない日を増やすことが可能です。

痛み止めは、胃に負担の少ないお薬を用います。

片頭痛

片頭痛は、光や音・ストレスといった何らかの刺激によって、三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっています。

ズキンズキンと脈打つ強い痛みで、片側だけでなく両側でも起こります。悪心・嘔吐を伴うこともあり、寝込んでしまう方も多いです。

予防については、CGRPの働きを阻止する片頭痛の予防薬片頭痛の注射があります。

痛み止めは片頭痛だけに効く画期的な痛み止めがあります。できるだけ「予防薬」の段階で頭痛がコントロールできる状態を患者さまと共に目指します。

混合型頭痛

混合型頭痛は、緊張型頭痛と片頭痛の両方の要因が複雑に絡み合って発症します。

という具合に、緊張型頭痛と片頭痛の両方の症状を発症します。

予防については、頭痛日記を付けて頂き、ご自身の頭痛傾向を知る事が第一歩です。

緊張型頭痛を持ちながら「片頭痛」もあわせ持っている場合は、片頭痛の予防薬が使えますので、そういった意味でも記録は大切です。

「筋肉の緊張」「心のストレス」を軽減することで緊張型頭痛を減らし、「片頭痛の予防薬」を上手く使用しながら頭痛をコントロールしていきます。

群発頭痛

群発頭痛は、未だ原因が明らかになっていません。

突然の耐え難い強烈な痛みが、左右どちらかの眼部中心に発症し、患者さま自ら医療機関に駆け込むケースがほとんどです。

予防については、(原因が明らかでないため)残念ながらありません。

世界でも患者数が少ないため、どの医療機関でも「群発頭痛」の判断には時間を要します。

診断がつけば、あらゆる手段を用いて「痛みを取り除く」ことを行います。

薬物乱用頭痛

入手しやすい市販薬で強い頭痛が治った経験から、やがて軽い頭痛でも服用するようになり、脳が些細な痛みに過剰反応(わざわざ痛みを探しに行く)するようになり、頭痛が常態化してしまいます。

月の半分以上が頭痛、中には毎日頭痛の方もおられます。

患者さまに合った予防薬・痛み止めを「医師の指示に従って服用」することを行います。

もちろん、薬物乱用頭痛のリスクはありません。

患者さまご自身にも生活習慣の改善を行って頂きながら、乱用を断ち切り、普通に過ごせる日々を増やしていきましょう。

片頭痛は予防する時代

画像出典:エムガルティ公式サイト

片頭痛の原因
CGRPとは

片頭痛は、光や音・ストレスといった何らかの刺激によって、三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっています。

その「CGRP」の働きを阻止する予防薬には、飲み薬 と 注射があります。

痛む前に予防することが片頭痛治療のスタンダードになっています。

片頭痛の発症メカニズムのイラスト

片頭痛の予防薬(飲み薬)
トリプタン錠

何らかの刺激によって、三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっている片頭痛。

トリプタン錠は、CGRPが(これ以上)放出されるのを止める"特効薬"です。(発作が起きた早い段階で飲む急性期治療薬です。)

ご自身の傾向が分かってくると、効果的なタイミングで服用することが可能になります。

トリプタンが使われ始めて20年以上が経過しますが、重篤な副作用の報告はほとんどなく安全性が高いお薬です。

様々な種類があるため、患者さまの体質に合うトリプタン錠を一緒に探していきましょう。

片頭痛の特効薬であるトリプタン錠が効くタイミング

片頭痛の予防薬(注射)
「エムガルティ」「アジョビ」「アイモビーグ」

何らかの刺激によって、三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっている片頭痛。

の注射の登場で、片頭痛症状を予防できる時代になりました。

また、「アイモビーグ」と同じ作用を持つ飲み薬「ナルティーク」の処方も行っています。

片頭痛治療を受けられている方は、診察の際にご相談ください。

なお、初診の方・他院で治療を受けられていた方につきましては、片頭痛があるかどうかを知るところからはじめます。

片頭痛の予防注射エムガルティ、アジョビ、アイモビーグの比較

片頭痛だけに効く痛み止め(飲み薬)
「レイボー」

できれば予防したい片頭痛ですが、発症してしまった場合の選択肢として片頭痛の痛み止め「レイボー」が登場しました。

レイボーは、様々な種類の薬の中でも片頭痛だけに効く画期的なお薬です。

片頭痛発作中のみに使用するお薬で、予防的には使えませんが、

という特徴があるため、予防薬の服用タイミングを逃してしまう方や、狭心症や心臓に持病がある方も飲めるお薬です。

片頭痛だけに効く痛み止めレイボーのしくみの図解

片頭痛の予防薬&痛み止め 双方に効く(飲み薬)
新薬「ナルティーク」

何らかの刺激によって、三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっている片頭痛。

ナルティーク(一般名:リメゲパント)はこの受容をブロックするタイプのお薬です。

片頭痛の「予防」と「急性期(発作時)」のどちらにも使える新しい選択肢として、日本で初めて承認されました。

これまで同じ作用を持つ「アイモビーグ」は注射でしたが、ナルティークは飲み薬のため、手軽に服用できるのが大きなメリットです。

片頭痛治療は日々進化しています。新しい選択肢についても当院へお気軽にご相談ください。

更年期障害に伴う頭痛、頭痛の悪化に対応
女性のための頭痛・不定愁訴外来

01.「不定愁訴」を数値化・見える化して診断

40代〜50代の女性に多い、更年期やホルモンバランスの乱れ(エストロゲンの変動)は、片頭痛を悪化させる大きな要因です。

当院では、「頭が重い」「なんとなく調子が悪い」「イライラやめまいが続く」・・・といった女性特有の不定愁訴に対し、脳神経外科的な視点からアプローチし、適切な診断と治療で解決へと導きます。

02.最新の片頭痛予防注射(CGRP関連製剤)の導入

何らかの刺激によって三叉神経からCGRPが放出され、脳を包む硬膜の血管がそれを受け取ることで痛みを感じることが分かっている片頭痛。

更年期世代になると、この片頭痛発作がさらに頻発するケースが見受けられます。

発症メカニズムに直接作用する画期的な片頭痛の予防注射エムガルティ、アジョビ、アイモビーグによる治療や、国内初の経口CGRP受容体拮抗薬「ナルティーク」の処方を行っていますので、ご相談ください。

03.医療と生活をシームレスにつなぐ「将来への備え」

将来への漠然とした不安から、気分の落ち込み・心身の不調を引き起す方もいらっしゃいます。

また、ふとした情報をきっかけに「もしかして自分も病気かもしれない」と強い不安に駆られてしまう方も少なくありません。

野々村クリニックでは医療法人内に「アルカント事業部」を設置し、医療保険ではカバーしきれない保険診療外の予防医療や生活支援サービスもご提供しています 。

● アルカント事業部の役割

健康サポート部門では、将来の健康リスクを見据えた「脳の状態を数値化するBHQ(Brain Healthcare Quotient)脳ドック」、「軽度認知障害(MCI)のリスクを調べるMCIスクリーニング検査」、「尿中マイクロRNAで全身のがんリスクを判定するマイシグナル」など、最新の自費診療メニューを提供。多角的なアプローチで、お一人おひとりの継続的な健康管理をサポートしています。

生活サポート部門では、医療以外の不安を解消するため、「行政手続きや介護保険申請の代行事業者」「財産管理の不正防止を担う公認会計士」「日常の見守りを行うおひとり様支援事業者」と連携。地域全体で患者さまを支える包括的なサポート体制を整えています。

詳しくは脳ドック特設サイト(自費)でご案内しています。

●医療クラウド「NOBORI」による万全のデータ保護体制

当院では、災害時でも患者さまの大切な医療情報(カルテ・画像・検査結果)を安全に守り抜くため、最新の医療クラウドサービス「NOBORI」を導入しています。

片頭痛Q&A

当院の野々村医師が、フリーアナウンサーの木佐彩子さん司会のもと「あなたの頭痛 片頭痛かも」というテーマでお話しました。

体質だから・生理の一環だから・病院に行くほどではない・・・と思われがちな片頭痛ですが、「そもそも片頭痛とは何か」「実際の症状」「診断の基準」「正しい治療法等」について、Q&A形式で解説させていただきました。

Q 片頭痛は、てっきり頭の片側に起こる頭痛と思っていたのですが?

A 基本的には、片側に起こる頭痛と考えていただいて間違いはありません。しかし、実際のところ、片側だけではない異なる症状があらわれることも少なくありません。

片頭痛専用の薬は医療機関でのみ処方されますが、本当はひどい片頭痛なのに自分でそうではないと思い込み、市販薬でしのごうとする方がいます。すると、十分な効果が得られず、つい用法用量を守らずに薬を飲みすぎることがあります。月に10日以上頭痛薬を飲むようになると、片頭痛とは別の頭痛を引き起こすおそれがあるといわれています。

片頭痛の「実際の症状」をきちんと知り、専門の医療機関で適切な治療を受けることで、頭痛のない日常を送れる可能性があります。

Q ではその、片頭痛の「実際の症状」とはどういったものなのか、詳しく教えてください。

A はい。最初に、片頭痛の診断基準をお示しします。

日本頭痛学会慢性頭痛の診療ガイドライン市民版より作成した片頭痛の診断基準

上記の表の【1】【2】【3】に当てはまる頭痛を、今までに5回以上経験したことがある場合を、片頭痛と診断するのが基本です。

【2】の項目のうち「2つ以上」とありますが、人によっては当てはまらない項目もあります。また、最初にお話した通り、片頭痛はその字から勘違いされがちですが、頭の両側に痛みが起こる方が、実は4割くらいいます。

【3】の項目は、多くの方に当てはまるようです。痛みに伴って、吐き気がしたり、吐いたり、光や音を必要以上につらく感じるという付随症状が出る方は多いです。

なお、ここにはありませんが、実は「肩こりも付随する症状としてあらわれる」ことがあります。それによって、肩こりから起こることがある「緊張型頭痛」という別の頭痛と誤解されるケースも少なくありません。

Q 片頭痛といっても、症状は様々なんですね。

A はい。そのほか、片頭痛は比較的女性に多い病気で、月経周期との関係も深く「生理の一環だ」という間違った思い込みをされている方も少なくありません。

また、家事や育児が忙しいからと我慢してしまう方が多いのも現実です。

Q 自分の頭痛を正しく理解して、適切な治療を受けることが大切ですね。

A その通りです。今はネットなどから様々な情報が手に入りますが、日本頭痛学会をはじめとする正しい情報源から知識を得ることが大切です。

また、頭痛には思わぬ病気が隠れているおそれもあります。

つらい頭痛や吐き気などのせいで、仕事を休んだり、寝込んでしまうなど、たびたび生活に支障をきたしている場合には、ぜひ一度、頭痛専門医を受診していただきたいと思います。

頭痛サポートアプリ
頭痛ろぐ

画像出典:Migraine Buddy公式サイト

専門医の知見と最新のデータ分析から生まれた「頭痛ろぐ」。

世界中で多くの実績を持つ頭痛記録アプリの、完全日本語対応版です。

痛みの傾向を「見える化」し、より良い毎日へ向かうためにご活用ください。